あなたの筋肉が霜降りになる?いつの間にか進む筋肉の脂肪化

 昨今、有名になっている「異所性脂肪」はご存じでしょうか?

 「異所性脂肪」とは正常では脂肪がたまらないところに脂肪が生じてしまう状態になります。一番、分かりやすいのが、フォアグラです。

 フォアグラとは美味しそうですよねフォアグラはどうやってつくるかといえば、ガチョウやアヒルに沢山の餌を与えることで肝臓を肥大させることで生じます。

 人間に例えれば、沢山の栄養を与えていくことで、栄養過多になることで脂肪として肝臓に脂肪がついてしまった状態になるので、脂肪肝です。おいしい物はやっぱり炭水化物と脂ですよね。間違いないです。

 この美味しいものをたくさん食べることで、身体は脂肪として蓄積しようとして、皮下脂肪や内臓脂肪としてためていくのですが、皮下脂肪や内臓脂肪だけではなく、身体の様々なところに脂肪としてたまることがわかっていて、この現象を「異所性脂肪」と呼んでいます。

 人間で有名は「異所性脂肪」は「脂肪肝」という美味しい物を食べて行き場がなくなってしまった栄養が肝臓の周りにたまってしまっている状態になり、フォアグラ状態です。

 この状態になると、肝臓は脂肪に邪魔されてしまうことでしっかりと働けなくなることで、肝臓自体に炎症が生じてしまうことになります。これが脂肪性の肝炎の状態になり、肝炎が継続してしまうと、肝臓の働きが低下してしまい、肝硬変、肝臓癌へ移行してしまう場合があります。

 この異所性脂肪による肝臓の問題はお酒の問題が関係しないので、非アルコール性脂肪肝という表現にもなっていくことになります。

 肝臓に脂肪が蓄積するのは以前からわかっていたのですが、昨今では肝臓だけではなく、筋肉内にも脂肪が蓄積してしまうというのも分かっています。

 どういう状態かといえば、「和牛」です。

 「和牛」は美味しいですが、美味しさの素は「脂」です。筋肉内に脂が蓄積した状態になるので、沢山の栄養を摂ることで消費できなくなり、肝臓だけではなく、筋肉にも脂肪が蓄積した状態になります。筋肉はもともと身体を動かすために必要なものなので、栄養素を貯める働きがあるのですが、過剰に栄養が入ってしまうと筋肉内にも蓄積させてしまう特徴があります。

 最近のニュースだと「わずか24時間の不活動により筋肉に脂質が蓄積する~不活動による骨格筋インスリン抵抗性発生の新規メカニズムを明らかに~」という情報も出てきており、たった1日筋肉を動かさないだけで脂肪が蓄積してしまうというものです。

 この情報だけ見ると脂肪がたまってしまうので終わりと考えてしまいがちですが、筋肉は使わないと1日で約1~5%低下するものになります。1週間では10~15%、1か月では約50%とも言われます。

 私自身はアキレス腱断裂して立ち上がることができなくなり、運動もすることができなくなりましたが、筋トレしてつけた筋肉はまともに動けなかった1か月で体重は3㎏現象しました。食事量は運動量が減ったので減らしたので、この体重の減少は筋肉の減少と考えることができるので、不活動はかなり身体に取って危険な状態ともいえます。

 1日動かないというのは、普通の社会人で週末はゆっくりする人にとっては当たり前の週末とも言えませんか?

 「平日の仕事で疲れたので、土日は休みだから土曜日はゆっくりと起きて、そのままダラダラと過ごし、起きたのが遅かったので夜更かしをして日曜日も起きるが遅くなり、日曜日も結局ダラダラして外出もほとんどしないまま1日が終わる。」

 これはよくある状態ではないですかね?

 健康ということで言うと、日々の生活と起きる時間・寝る時間がずれると自律神経が乱れやすくなります。自律神経は全身の血流に関係し、内臓の働きにも関係しているので、自律神経が乱れてしまうと全身に様々な問題を生じてしまうことになります。

 こういった原因から生じる不調はすぐに生じてくる訳ではなく、土台が削られてくるように生じてくるものであり、数か月、数年かけて身体の状態を壊していき、もとに戻すためには数年かかってしまうことも非常に多いです。

 この自律神経の異常に、「異所性脂肪」という脂肪の停滞、筋力の低下も関係すると身体の異常は多く生じてしまうことになるので注意が必要になります。

 「治療をしたらどれぐらいでよくなるのか?」

 という質問も多く頂きますが、「どれぐらいの期間、悪い状態を続けたのか?」も答えになるところもあります。治療をするので、当然、悪くなるまで実はかかっている数か月、数年、数十年という時間が必要になることは少ないですが、それだけかけて悪くなってしまっているので身体を元に戻すためには非常に時間がかかってしまいます。

 異所性脂肪に関しては、運動をすると軽減するものでもありますし、筋力の低下もしにくくなるので、日々の運動はいつからでもしていただくことが非常に大切になります。