アキレス腱断裂からの復活2ー術後からギプス固定まで

アキレス腱断裂すると、保存療法か、手術療法になりますが、個人的には保存療法がよかったですが、固定期間が短くなるというのもあるし、管理なども考えて手術を選択しました。どちらとも再断裂のリスクは変わらないという情報もあるので、どちらが正解という訳ではありませんので、生活状況、担当してくれる病院などと相談した上で決めるのがいいのではないでしょうか。
断裂してから知りましたが、高脂血症などの脂質異常はアキレス腱に異常をきたす場合もあったのですね。私自身は、中性脂肪が高いですし、いわゆる悪玉コレステロールも高めだったので、アキレス腱が少し弱くなる条件がそろっていたのかもしれないですね。
手術を選択したので、手術の前日に入院する必要があり、仕事を調整して、前日の昼過ぎから入院することになりました。入院しても特にやることがある訳ではありませんでしたので、とりあえず、インターネットを使えたので、授業の資料やメールなど仕事をして過ごしていました。病院内を動きまわれば運動、気晴らしにもなりますが、それほど広くない病院なので、同フロアを一周しても1~2分なので、入院中はほとんどベッドで過ごすことになりました。
全身麻酔の手術前日は食事を取れるので夕飯を食べましたが、24時以降は飲食、飲水をしてはいけないので、眠る前に水分を補給してから何も飲まない状況になります。口の中が乾くので、うがいで潤す程度はいいと言われましたが、まだ松葉杖にも慣れていないですし、動きまわるのも大変なので、結局、何も口にいれなかったです。
手術が13時過ぎだったので、それまで水分を摂らないと水分不足になるので、手術前から点滴をして水分補給をすることになり、丸1日は水分、痛み止めを点滴から入れることになるということでした。手術は初めての経験ですし、点滴は以前に一度したことがありますが、1日つけっぱなしは初めてなので、歩きにくいし、不便だろうなと思いましたね。実際に、トイレ行くときにも点滴も一緒でないといけないので、やっぱり不便でした。
入院して当日の夕飯は当然普通に食べれましたが、次の日の朝食、昼食は食べられないので、おいしい匂いがする中で食べられないのはちょっと辛かったです。ただ、週末に朝食を抜くことも多かったですし、水分を摂らないで昼近くまで過ごすことはあったので、耐えられました。
病院内は高齢者が多いので、コロナ対策もあり、病室に家族は自由に出入りできない状態で手術前に顔を見て少し話す程度でした。ストレッチャーには自分で乗りましたが、狭いし、快適ではないなと思いましたが、手術室まで運ぶ物ですし、広い必要がないので当然ですね。
ガラガラと手術室まで行きましたが、手術室前で指名などの確認をして、手術室に入って、血圧計など様々な機材を取り付けられましたが、手術室は無機質だなと思いながら、手際もいいし、10名近くがいたような感じだったので、やっぱり手術ってかなり大変なことなのだなと思いました。
入院前に手術ってどんなものなのか調べていたので、麻酔をつけるとあっという間に寝て病室というのは分かっていましたが、麻酔を吸い始めるのでどうなるのかなと思っていましたが、「眠くなってきますよ」と言われて、眠くないよなと思い、どれぐらいかかるのかなと思ったら、意識を失っていました。麻酔ってすごいですね。
手術中のことは全く分からないので、次に気づいたのは、病室のベッドの上で、看護師?が話をしていて、付き添いで来ていた両親が居たなという程度でした。一応、話かけられたので、声を出しましたが、目は開かない感じでしたね。そのまま、意識は何となくあるけど、眠い感じでしたね。2時頃に手術が終わり、5時近くまで、うとうとして身体を動かせないという感覚でしたが、食事もあるし、トイレもあるので動かないといけないと思い、自分の手、腕を揉みながら自分で覚醒状況を確認し、身体が起こせるか確認してました。
とりあえず、多少は動けるようになったので、トイレに行き、そしたらすぐに食事でしたが、あまり食べる気も起きずに、8割程度食べた後は、そのまま起きているような寝ているような状況で朝までかかりました。
アキレス腱断裂してからは痛みは無かったですが、手術で切っているので、猛烈に痛みを感じましたね。ただ、昔から捻挫、打撲、肉離れ、右膝の靭帯損傷なども経験して、痛みで数日眠れなかった経験もあるので、同じぐらいの感じだったので、それはよかったところですかね。当初はもっと痛いのではないかと思って、少しビビッていましたので、安心しました。
と言っても痛いことには変わらないですし、痛みが強かったら、ナースコールで呼んでもらえれば痛み止めを点滴で入れるということだったので、我慢もしながら許容量まで入れてもらいました。手術をした左足にはアイスノンを入れてもらっていて、固定具もあるのであまり冷えないですが、少し冷えを感じると痛みはましだったので、こちらも冷えなくなったら交換してもらいました。
ナースコールを押したら申し訳ないかなと思いましたが、動けないので、仕方ないですし、看護師の方には助けられましたね。
点滴での水分補給、痛み止めが終わると外されるので、後はロキソニンで痛みを止めるしかないのですが、効果が高いのが6時間で8時間ぐらいもつかと考えてみて、眠れないと治りも悪いので、寝ているときに1錠しっかりと効かせたいと思い、痛みを我慢しながらロキソニンを飲む時間を朝食、夕方前、寝る前と調整したのですが、飲んでも飲まなくても痛みが軽減する感じがしなかったですね。
以前、ケガしたときにはロキソニンを飲んだら痛みが消えましたが、手術だから消えないのか分かりませんが、やっぱり痛いものは痛いですね。冷やすのが一番楽な感じもあったので、適度にアイスノンを変えてもらってました。
術後はどうやっても痛いですが、固定具に当たると痛いのか、ひっぱられて痛いのか分からず、姿勢を少し変えながら、少しでもましな姿勢があるかなと思いながら、もぞもぞしてました。資料を作りながらだったので、頭の半分が資料、頭の半分が痛みでしたね。ただ、ネットでは叫び声をあげる、痛すぎてどうしていいか分からないというのもありましたが、私自身はケガの経験が多かったからか、痛みが辛いなという感じでしたね。
手術後は麻酔の影響があるので、車いすでトイレまで連れていってもらいましたが、それ以降は松葉杖で移動しなければいけないので、立ち上がると、下に血液が溜まるのもあり、より強い痛みがきましたね。小便をしながら、ズキズキとした強い痛みがあるので、落ち着かない感じです。
術後の次の日にリハビリをすることになり、軽いマッサージと関節運動をしましたが、触られると痛みの範囲、しびれのような感じなど、感覚がちょっと違うところもありました。最初は内側がとにかく辛い感じでしたが、外側にも痛みというか辛さを感じ、リハビリをしてもらっているときには、腓腹筋の外側、腓骨筋が特に辛い感じをうけましたね。
しばらく足を使っていなかったからか、足底を動かしてもらったときも、動きが全くない感じで、動きにくさも出ていたので、たった数日、動かないだけでも筋肉の低下って凄いです。理論的には1~3%と言われていて、私の場合は全く動かしてもいなかったので、ケガをしてから術後までだと6日経過しているので、20%近く低下した感じでしょうか。
入院中は消灯が21時で、部屋の電気がつくのが7時ぐらいでしたが、夜中も他の方のケアなどもあり、看護師の方が来られて懐中電灯などで対処していましたし、いびき、音もするので、耳栓は持っていってよかったものの一つですね。私は、子どもがいるので、家でも消灯は21時でしたが、なんだかんだで22時頃に寝ていたので、痛みもあるし、少しだらだらと携帯を見たりして22時過ぎに寝ていました。
治療方針は病院によって違いがあるので、どれが正解というのがないですが、私が入った病院は2週間入院して、安静にすることで再断裂しないようにしつつ、リハビリを積極的に行うことでギプス固定をして退院という流れでしたが、私は授業などの仕事の予定もあったので、1週間で退院させてもらいました。
休日もはさんでいたので、1週間の入院ではリハビリは2回行いましたが、リハビリをする度に、痛み・感覚が劇的に改善するので、急性期の皮膚、筋肉、関節、傷口の治療は本当に効果的だと感じました。患者さんへの治療ですることはありましたが、自分で体験したので、これは非常にいい経験ですね。
退院してからは、固定がややつま先立ちのような状態になっていたので、立ちあがることもできなかったですし、痛みもあったしで、なかなか生活しにくかったですよね。
ハイハイで生活していたので、本当にこれには助けられました。これを使っても膝が痛かったので、なかったら大変でしたね。
退院してからは自分で対処をしていかないといけないですし、リハビリをするために、シーネと包帯を巻きなおしをしないといけないので、入院中には、退院したときのことを考え、いろいろと買物をしました。
外を歩くときに、シーネ固定がかなり幅を取っていて、履けるものがなかったので、こちらを購入しましたが、ギプス固定になったらスマートになったので、最初はXLで買いましたが、買いなおしすることになりました。
固定している方は靴下を先だけひっかけて履いていましたが、滑ってしまうし、取れてしまうので、ギプス用の靴下も購入しました。これは最初から2つ入っているので、洗濯での使いまわしもできるのでよかったですね。物は小さいですが、しっかりと伸びますし、線維の質もよかったです。
滑ってしまうのも怖かったですし、寒い時期なので、こちらも念のため購入しました。洗濯もあるので2足。
あとは先々を見据えて、防水カバーも購入。
入院中は時間もあるので、アキレス腱断裂をした方達のブログをみたら、シャワーを便利にする商品もあったので、こちらも購入。
入院中は仕事もしていましたが、時間もあるので、アキレス腱断裂した方のブログをたくさん読ませてもらいました。こちらでも紹介している商品は、ブログで紹介されていたものです。松葉杖の使い方、リハビリの仕方などもケガをしてから入院中にいろいろと見ていたのが役立ちましたね。
私の場合は、手術の後、2週間後にギプス固定になりますが、ギプス固定が約2週間、その後は、ギプスを半分にカットして、取り外しをできるようにして、自宅は裸足での荷重。外ではギプス固定を2週間程度。その後は、何もなしになりますが、再断裂しやすい時期が2~4週程度継続してしまうので、念のために、アキレス腱サポーターも購入しました。固定力というのには今一つでしたが、無いよりはいいかなということで今後に期待。
他にも固定までいかなくても、疲労が溜まったりするかんということで、剣道用の物も購入しました。
退院してからは、仕事をしていましたが、動きも制限されていますし、身体を支えるのが不安定なので、仕事は制限していたので、自分の足のリハビリに時間をかけていきました。ギプス固定では足首の角度を90度にしたいということだったので、他動であれば動かしていいということだったので、鍼、マッサージ、関節運動を行いました。
ただ、自分の足なのでやりにくさもあったので、身体の姿勢を維持するのが大変でした。もちろん、それだけではなく、筋力低下が心配なので、右足、左足、上半身をやりました。
急性期の傷口は触れると痛みがあったのですが、治療をして、次の日にはかなり痛みが軽減して、また治療をしてというのを繰り返したところ、痛みを感じる部位は激減していきましたね。最終的には、三陰交付近、足の外くるぶし付近に痛みが残った感じで、傷口は大分、感じなくなりましたね。
ギプス固定するまでにリハビリに来た方がいいか確認したら1回程度でも構わないということだったので、ギプス固定をする前日に行ってもらいましたが、やっぱり自分で触ると自分が痛みを感じる部位に集中してしまいますが、全体からの異常で施術をしてもらい、足底、ふくらはぎなども硬くなっているのが分かったのが面白かったですね。
退院してからも痛みはありましたが、日々、痛みは軽減していったので、辛さはなかったですし、腿上げ、足指を動かすのをとにかく続けていたので、むくみは足首周辺だけでおさまってくれたものよかったですね。アキレス腱断裂した方に伝えたいのは、とにかくアキレス腱の曲げ伸ばし以外の運動は積極的に行った方がいいです。
ギプス固定をする当日は、抜糸をしたのですが、こちらは痛みも感じましたが、ちょっとチクッというのが続く程度だったので、気持ちがいいものではないですが、問題なかったですね。
ギプス固定をしたら踵がつけるようになったので、両松葉杖、ハイハイの生活から2足歩行になったので、ようやく大地に立つという感じでうれしかったですね。大地に足がつければ、スクワットも軽くできますし、リハビリもしやすいですし、とくかく、家でも外でも歩けますからね。
ただ、2週間という時間はかなり長かったので、ギプス固定した方の足をついて何歩か歩いてみたところ、踵が痛かったですね。体重をかけていなかったので骨も弱くなってきているのでしょうね。当日は、施術の仕事をしていたので、施術中に歩く程度、家で歩行する程度でしたが、それでも痛みを感じるのは弱くなった証拠ですね。
ギプス固定中は治療することができないので、歩行、立位をできるようにして、体力、筋力を戻していくことが中心になるので、また経過としてこちらに載せたいと思います。