コロナ後遺症とセロトニン

 コロナ後遺症とセロトニンの関係という話が出てきました。備忘録として、こちらにも載せておきます。

 元の文献はこちらです。

Serotonin reduction in post-acute sequelae of iral infection

 英文なのでもちろん読みにくいので、簡単にかいつまんで解説して頂いている方がいるので、それがこちらです。

【研究】新型コロナ後遺症(long-COVID)とセロトニンの関係が明らかに

 コロナ後遺症は、分かっていることがまだ多くないですが、感染後に後遺症になってしまう人もいて、生活する上での大きな問題にもなっています。

 セロトニンは神経伝達物質として脳内の働きに関係しています。セロトニンが低下すると精神症状を引き起こすことがあるともいわれています。

 セロトニンは、脳内の神経伝達物質と言われていますが、体内にあるセロトニンのほとんどは腸管に存在しています。

 東洋医学では、消化器系と精神が関係するという考え方をしていますが、西洋医学ではそういった考え方がありませんでしたが、セロトニンによって精神状態と消化管は関係がある状態といえます。

 セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれ、幸福感につながる物質とも言われています。セロトニンを増やすのには、適度な運動、睡眠、日光などがあります。

 腸内は免疫細胞との関わりが強いところになるので、日常から胃腸の調子を整えておくのは、コロナ対策にとっていいでしょうし、コロナ後遺症にとってもいいですね。

 鍼灸は胃腸などの消化器系の疾患にも効果的ですし、コロナ後遺症に鍼灸が効果的なのも、鍼灸によって胃腸の働きが高まり、セロトニンへ影響が生じている可能性もありますね。

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