大切なのは健康であること
私自身が年を取ってきたのもありますが、多くの患者さんを診させて頂いて思うのは、健康であることが一番大切です。
食べたい物を食べる、行きたいところへ行く、やりたい事をする。
これらのことは、身体が動かないことには達成することができないですし、年と共に、身体の力が落ちていってしまうために、いかに健康であるのかが人生にとって重要なのではないでしょうか。
健康は一度、壊れてしまうと、もとに戻すのが大変ですし、時間もお金もたくさんかかってしまいます。
こういう気持ちになってきたというのは、やはり自分も年を取ってきたのだなと感じますね。私自身は、学生の頃にスポーツをするのが好きで、いろいろなスポーツにチャレンジしていました。
若い頃は、怪我をしても、痛みがあっても、多少無理をしても身体が動くので、いろいろなところを怪我しながらスポーツを行っていました。30代の頃はあまり感じなかったのですが、40代になってからは、いろいろなところの関節に痛みを感じるようになりましたね。
若いときであれば、痛みが出たとしても、寝たら治ると思っていましたし、寝たら治っていましたが、近年は寝てもよくならないし、だんだんと痛みが強くなることが多いです。
私自身は、自分で自分に対して施術をすることができるので、自分で対処をしていますが、以前よりは治りにくいと感じることも多くなってきました。
鍼灸の資格は年を取ってきて、身体が不調になったとしても便利だろうと思って取得しましたが、まさにその通りの状況になっているのは、先見性があったということですね。
ただ、運動をし過ぎると、年を取ると身体が壊れやすいということは、全く先見性がなかったので、スポーツと鍼灸でプラスマイナスゼロというところでしょうか。
病気を持っている人であれば、健康であることは到達できないと感じる人もいるでしょうが、「今ある身体で健康である」というのが大切です。
時間を取り戻すことができない以上、低下するのは当然になるので、その時々で健康な状態を保つのが老化していく身体に取っては重要なのではないでしょうか。
運動、休養は重要ですし、運動はやはり筋トレが身体に取っては必要なものだというのもよく分かります。
筋トレと言っても、スポーツクラブに行って、専門的な機材を使って行うものではなく、自宅で、腕立て、スクワットでも健康でいるための十分な筋力をつけることができるので、患者さんにもスクワットを指導することは多いですね。
高齢者の方で、腰痛が酷くて、寝ていられないという方もいましたが、毎日、ちゃんとしたフォームでスクワットを少し続けたら、腰痛が消えたりするので、年を取っていても効果があります。
ネットで見かけた名言に「筋肉は裏切らない、関節はいきなり裏切る」というのがありましたが、まさにその通りですね。
身体のメンテナンスは、日常的に考えていない人が多いですが、何十年も使う物って、周りにないですよね。車が70年持つか、家が70年持つかで考えれば、メンテナンスの重要性は理解できる人は多いでしょうが、普段、使えている身体となると意識が薄くなってしまいますね。
適切なケアを行って健康を大切にしてください。