筋トレは内臓脂肪を減らす
内臓脂肪を減らそうとすると有酸素運動を中心にするのが一般的ですが、筋トレは筋肉量を増やすだけではなう、内臓脂肪を減らす効果があるというデータがでました。
「The Effect of Resistance Training in Healthy Adults on Body Fat Percentage, Fat Mass and Visceral Fat: A Systematic Review and Meta-Analysis」
https://link.springer.com/article/10.1007/s40279-021-01562-2
筋トレは筋肉を増やすために行うのが一般的ですが、筋トレをすることで、骨密度を増やしたり、維持したりすることもできます。筋トレをすると、筋肉量が血流も増え、体温も上がりやすくなるので、慢性疾患の予防や症状の管理にも役立ちます。
この研究はオーストラリアで大なわれたもので、筋トレをするグループ、筋トレをしないグループに分けて、体脂肪率などのデータを比較検討したものです。
筋トレの頻度は週に2.7回(1~4回)で、平均で20.5週間(6~104)になります。
結果は、男性・女性に限らず、筋トレをした人たちは、体脂肪率・内臓脂肪量が減少していました。
近年は、有酸素運動より、無酸素運動である筋トレをした方が健康にいいという話が多くなってきましたが、研究によっても立証されたことになります。
筋トレというと、身体が太くなると考えている女性も多いですが、実際は筋トレをすると、体脂肪率・内臓脂肪も減少するし、筋トレによって、身体のライン(筋肉がラインを作る)がしっかりと出てくるので、細くなることが多いです。
筋トレをして、太くするためには、ボディビルダーのように、かなり追い込んで、さらにタンパク質も大量に摂取しないと作れないので、普通の人であれば、太くなるのではなく、細くなりますね。
私自身もランニングをしていましたが、ランニングは膝に負担もかかるので、走る量を減らして、公園で軽く筋トレするようになってから、お腹周りのすっきりさが出てきて持続するようになりました。腰も気になることが多かったですが、筋トレをするようになってからは、ほとんど感じることもなくなりました。
私が筋トレしている時間は10分程度で、週に2~3回です。ただ、運動は継続するのも必要ですし、身体が変わるには3か月ぐらい考えておかないといけないので、習慣として持続できる程度がお勧めです。
筋トレが大切だからといってジムに通うのもいいのですが、準備、行き帰りの時間、トレーニング時間を考えて、結局、幽霊会員になってしまう人も多いので、まずは自宅で、軽くスクワットと腕立て(女性であれば膝立も可)をやるのがいいですね。筋トレが習慣になって、重さや強度に物足りなくなってからジムに通うのがいいですよ。
有酸素運動も組み合わせるとより効果的ですが、筋トレなどの後に有酸素運動にすることが大切です。筋トレで生じた物質は、有酸素運動で消化してくれます。有酸素運動が多くなりすぎると、今度は筋トレの効果も減ってしまうので、軽く歩く、走るという程度で考えていくのがいいですね。