食事は肉だけの方がいいのか?野菜だけの方がいいのか?
身体は絶えず動いているので、栄養が大切になりますが、その栄養は何から取るのがいいのでしょうか?タンパク質は身体を作っている物質なので、しっかり取る必要がありますし、野菜は食物線維だけではなく、様々な栄養素を取ることができます。
肉か野菜のどちらがいいのかというのは議論されやすいものですが、身体にとってはどれがいいのかはわかりません。
いろいろなことを考えて研究される方がいて、一卵性双生児の兄弟で肉のみ、野菜のみの生活を12週間行ってみたという研究があります。結論は、以下のニュースでも書かれていますが、どちらの方がいいという単純な結論にはならなかったとのことです。
「野菜だけ、肉だけの生活を続けるとどうなるのか?一卵性双生児による実験」
野菜・果物だけだと、「コレステロール値が低下」したり、「2型糖尿病への耐性が上昇」したりして、身体にとっていいですが、腸内細菌叢の多様性は低下しています。肉食の場合は腸内細菌叢の低下はありませんでした。
腸内細菌は分かっていないことが非常に多いものです。腸内細菌は消化・吸収を高める働きが強いものですが、それ以外にも、腸内細菌は免疫を助けたり、過剰な空腹やストレスを感じないような調整も行っているので、身体の活動には様々な分野で関わっています。
腸では幸せホルモンと言われるセロトニンという物質が分泌されているので、腸がしっかりと働くことでセロトニンが分布されます。セロトニンは脳とのバランスも重要になるので、腸でしっかりとセロトニンが分泌されるだけではなく、便秘がないことでしっかりとセロトニンの余剰が排泄できる力があることも重要になります。
腸内細菌叢に対する言葉は、腸内フローラ、腸活、発酵食品などが出てくることが多いので、こういった用語が出てきた場合は、腸内細菌を整えていくことで、消化・吸収・排泄・免疫・栄養素産生などの働きが強まり、排泄力も強まっていくことになります。