食べることは老化予防
現代の日本は、食事だけではなく、間食も摂りやすい状況になっているので、食べ過ぎを注意することが多いですが、食べることは老化の予防にもなります。
「第2章 総論 1.高齢者の食事について ―Planetary Healthy Dietの視点から―」
こちらの内容ではいろいろなことが書かれていますが、私自身が参考になったポイントをいくつかまとめてみます。
「健康寿命」は自分で動けるというのが大切になり、自分で動けなくなる状態に「フレイル」がありますが、このフレイルの原因の一つとして低栄養の状態があります。
高齢になってくると、脂っこい物を食べたくなくなり、さらに小食になることで、必要な栄養素を摂れないことになり、結果として、筋肉量を減少させてしまうことで、心と身体が虚弱な「フレイル」になってしまいます。
「フレイル」になってしまうと、自分で動くのが大変なので、どんどんと動かなくなってしまうために、より「フレイル」が悪化をしてしまいます。
「フレイル」の予防、「フレイル」の悪化予防の視点からすると、栄養をしっかりと摂るのは非常に大切になります。ただし、栄養なら何でもいい訳ではなく、タンパク質をしっかり摂る必要があります。
低栄養な状態が続くと、集中力の低下、抑うつ、イライラ、など、高齢者にもみられやすい精神症状も出てくることがあるので、高齢者だけではなく、多くの年代の方で食事を意識していく必要があります。
日々の食事は、ついつい食べやすい物、食べたい物などに偏ることで、必要な栄養素を摂れないことも多いので、日々の生活が身体を作っているというのを、たまには思い出してあげないといけないですね。
健康のためには野菜を摂ろうというのは、多くの人が思い浮かぶことで、非常にいいことですが、気を付けないと、炭水化物が多くなることで、タンパク質が少なくなってしまうことがあるので、主菜のことを考えていくのも大切ですね。
パスタ、ラーメン、ご飯で選ぶのではなく、魚、豚肉、鶏肉、牛肉、大豆といったタンパク質類を最初に考えていく食事もいいですね。ただし、タンパク質には、脂質がついてくることも多いので、働き盛りと言われるような年齢では、全体的なカロリー量には注意をした方がいいですね。
内臓の病気があるのは問題ですが、特に大きな問題がない場合は高齢者に関しては食事制限をしないで、しっかりと食べた方がいいですね。
年とともに食事量が減って体重が減ってしまう人もいますが、施術をしていくと、だんだんとお腹の調子もよくなり、体重が増えていく人も多いです。