中高年になってくると膝の関節が変形してきてしまい、膝に痛みを感じるようになります。変形によって生じてしまうために、少しずつ進行していってしまいます。

変形性膝関節症とは

　膝は骨と骨がぶつからないように半月板というクッションが入っていますが、加齢や筋肉量の低下によってすり減ってしまうことで生じる疾患になります。

　軟骨がすり減ってしまうことで、骨と骨の間の隙間が狭くなってしまい、骨と骨がぶつかりやすくなります。軟骨がすり減っていく過程で、関節部分に骨棘（こつきょく）と呼ばれる得気ができてしまい、痛みが生じやすくなります。

　軟骨がほとんどなくなってしまった状態だと、骨と骨が直接ぶつかってしまうために、激しい痛みを生じていきます。関節の変形も進んでいってしまうために、膝が以前よりも大きく見えていく状態になります。

　変形性膝関節症は、症状は初期・中期・末期症状がありますが、早期から治療をしていくことで、変形の悪化を軽減させていくことが重要になります。

初期症状

　初期の症状としては、膝のこわばりや痛みがあります。朝、起きたときや、座っていてから立ち上がるときに、膝がこわばったり、少し痛みが出たりしていきます。通常の生活の中で、たまに膝が気になる状態ですが、膝に大きな負担がかかる急な方向転換や深くしゃがむような動作のときに痛みを生じてしまうことがあります。

中期症状

　中期になると、今まで膝が痛くても休んでいたら治まっていた痛みが治まらなくなっていきます。正座やしゃがむ動作、階段の上り下りでも痛みを生じることが多くなり、日常生活で膝が痛いと感じる場面が多くなります。膝に負担がかかってしまっている状態になるので、膝の腫れや熱感を生じます。

　中期から関節の変形が目立つようになり、膝がきしむように感じることが多くなります。ゴリゴリ、ギシギシなど人によって表現が変わりますが、骨のぶつかりが大きくなっていき、膝を動かすと痛みが強く生じます。

末期症状

　関節の軟骨がほとんどなくなってしまっているために、骨同士が直接ぶつかるようになってしまいます。骨同士がぶつかっていってしまうために、症状が悪化をして、立つ、歩くなどの日常の動作が困難になってしまいます。

　日常生活への支障も大きくなり、行動範囲が狭くなり、動くたびに膝に痛みが生じてしまうために、精神的にも辛い状態になりやすいです。

変形性膝関節症での通院の目安

　膝関節の変形と重症度によって違いがありますが、初期から中期の場合は、1週間に1回程度の施術で1～3カ月、その後はメンテナンスとして月に1～2回程度となる場合が多いです。

　末期で日常生活がままならなく、外に出れない場合は訪問での対応も行えますので、訪問をご希望の場合は、メニューも見て頂いた上で、ご相談下さい。

当院での施術方法

　当院は、変形性膝関節症の早期改善を目指しております。

　当院では、初回にしっかりと話を聞かせて頂いて、どのような状態になっているのかをしっかり把握して施術方針を決定していきます。炎症が強い場合は、痛みが強いことが多いですが、痛みが出始めてから時間が経っていない方が痛みが軽減していくのが早い傾向があります。

　痛みが持続していて、時間が経過している場合は、痛みが軽減していくまでに時間がかかることが多く、3カ月以上かかることが多くなります。痛みがある状態を長期間放置してしまうと、痛みが取れるまで時間がかかってしまうことが多いために、早期の受診をお勧めしております。

　痛みが軽減してきたら、筋力をつけていくことで膝の負担を減らしていくことが大切なので、筋力トレーニングも必要になっていきます。

　

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