アキレス腱断裂からの復活1ーアキレス腱断裂から手術まで

 いらして頂いている患者さんにはご迷惑をおかけしましたが、アキレス腱を断裂してしまいました。

 日々、筋トレ、ランニングなどで身体を鍛えていて、かなり動ける状態になっていたので、いろいろなスポーツもしようと思い、バスケットボールもしていたのですが、ブチっと切れてしまいました。

 アキレス腱断裂は、ジャンプやクイック動作があるもの、加齢によって生じやすいのでまさに典型的なパターンですね。

 本当に典型的ですが、最初は誰かにぶつかったような、蹴られたような感覚で、バタッと倒れてしまい、左足がおかしいのに気づきました。

 今ままで捻挫も肉離れもしてきていますが、どちらもかなり痛みがあり、うずくまるほどの痛みが生じますが、痛みがなかったのが特徴ですね。どうも足首を動かすことができないし、立ち上がっても歩くのができないので、何かがおかしいと思い、ふくらはぎを触りましたが、痛みなどの異常はないし、足関節を触れてみても腫れがないので、おかしいと思ってアキレス腱を触れたら、どうもアキレス腱がないのですよね。

 周囲の方も心配してくれましたが、ふくらはぎの肉離れでしょうと話してきた方もいましたが、一応、こちらはトレーナーもしていましたし、ケガも知っているので、完全にアキレス腱断裂というのが分かりました。

 アキレス腱断裂は手術が必要かもと思い、困ったなというところでしたが、嘘で合って欲しいと思い、立ち上がって歩いてみたり、足関節を動かしてみましたが、やっぱり動かせないので、アキレス腱断裂に間違いがないと断定しました。

 断裂したら手術して縫合になるはずですが、時間はすでに20時過ぎですし、日曜なので病院はやっていないです。

 生命に関わる状態であれば、救急で入って対処になりますが、アキレス腱断裂であれば、生命に関わらないので、行っても手術はしないだろうし、行く必要はあるのかどうか悩みました。ただ、足首がぶらぶらしたような状態になってしまって動かせないので、何らかの対処はしないと危ないかもという状態ですね。

 もともと、運動するのに、キネシオとかのテーピングを持っていくのか悩んでいましたが、持ってきていれば、対処できたなと後悔しましたが、そういうっときにやるのですよね。

 とりあえず、救急で診てもらえそうなところがあるか電話をしてみたところ、整形外科がみれるところを探してもらいましたが、出来れば近所のところがいいなということで、電車と家族に車で迎えに来てもらって何とか病院にたどり着きました。

 病院ですぐに、足首をみてもらったら、ふくらはぎをつかんで足首が動くか検査(トンプソンテスト)して、動かないので、アキレス腱断裂でしょうねということで、シーネ(硬いギブスのような副木、添え木)をつけてもらい、包帯で固定して、月曜か火曜日の日中に病院に来るようにと言われました。

 左足を床につけることができないので、両松葉杖生活です。松葉杖は鍼灸学校のときに、少し触った経験がある程度ですが、どうやって歩くのかいまいち分かりませんでしたが、左足をつけないので、足代わりにしようとしたら、何とかでき、医師・看護師からは上手なので大丈夫そうでしょうと言われ、そのまま帰宅。帰宅して、気づいたのはシーネ(固定具)がついているので、はずさないとズボンがぬげない状態で、初日で動きも慣れていなかったので、そのズボンはハサミで切って脱ぎ捨てました。

 松葉杖は、脇をしめて使い、脇は載せないようにするといいのですが、慣れない人はどうしても脇が痛くなったり、移動が辛くなったりしてしまうので、そういう場合は、こういった形の物もいいでしょうね。足が不自由な人が使っていたりします。

 治療もですが、授業の予定もつまっていたので、ケガをした晩は、どうやってスケジュール調整しようか、どれぐらい時間がかかるのか、手術はいつになるのか分からなくて、考えることが多く眠れませんでしたね。

 家の中では2階で生活しているので、2階までは座って、お尻を一段ずつ上げて昇っていくことにし、降りるときも一段一段、座りながら下がる生活になりました。

 足で歩けないので、身体を支えるのは腕だけなので、腕がパンパンになるし、変な動き方なので、次の日は変なところが筋肉痛になりました。それよりも困ったことは廊下や部屋はハイハイで移動するしかないのですが、フローリングがとにかく痛くて、膝が辛くて仕方がなかったです。

 そこですぐに膝パッドを買いましたが、どれがいいのか分からないので、とりあえずで買ってみて、ないよりはましだったのですが、パッドの厚さが少なかったので、痛みがあまり軽減しませんでした。そこで、厚みがあるのがないかと思って適当に探して買ってみたら、こちらは厚みがそれなりにあるので、かなり助かりましたね。

 ちなみに私は168㎝で、中肉中背ですが、Lで大丈夫でした。

 アキレス腱断裂して歩くことができないですが、家族の助けを借りて、車移動することになったので、とりあえず、治療することは可能でした。むしろ、治療室では、スツールがあるので、こちらに座って移動したり、立ち上がった状態で左膝を載せて歩いたりしたので、移動は家よりも楽でした。

 アキレス腱断裂した方の足はつけないので、筋力低下予防や動きやすさという点では、こちらのような装具もよさそうだったのですが、値段的に高いですし、部屋の中を動き回るのに、ちょっと動きにくそうというので止めました。マンションではなく、1戸建てなので、やっぱり階段が入ると、上り下りも大変ですからね。

 2月16日の日曜日に断裂し、火曜日に病院に来るようにと言われていたのですが、月曜日の朝に病院から電話があり、手術の日程が今週か来週で決めるということで、夕方に病院に来れないかと言われました。こちらとしては早い方がいいですが、予定の調節もしないといけないので、とにかく話を早く聞きたかったので、この週の予定を大幅に変更することにして、夕方の病院までの間に治療と予定の調整をしていました。

 病院に行ったところ、やはり断裂しているということで、保存療法か手術療法かを選ぶならどちらがいいかということで聞かれましたが、医師的には手術が復帰が早いし勧めるということでした。私は以前にも右膝の靭帯を損傷したことがあり、その時には、ギプス固定もせずに硬いサポーターと筋トレで治しましたが、アキレス腱断裂の場合は、保存療法だとくっつくまでつま先立ちの状態にしないといけないので、くっつくまで数か月、歩くのも大変になってしまうのですよね。切るのは嫌ですが、手術しかないかなというところでしたね。

 治療の仕方は病院によって違いがあり、手術をして5日程度で退院させるところもあるようですが、私が入ったところは2週間入院してリハビリをしながら安静にして、ギプスを付けて退院という方針でした。アキレス腱断裂では、再断裂が怖いですし、この方針は「治す」という視点では非常にいいのです。しかし私は、個人事業主で、教員も非常勤なので有休がないのですし、入院期間は短くしたかったので、お願いして1週間で退院することにしました。

 入院は連休もあったので、結局、入院中では手術後の土曜日、休み明けの火曜、水曜にリハビリはするだろうという話をしていました。

 両松葉杖生活になると、手や肩に荷物を持つことができないので、リュックしかないのですが、鍵・財布などを出すのに、リュックだと大変なので、たまたま持っていた、ショルダーバックを使うことにしましたが、これが大正解。ポケットだと出し入れが大変ですが、前にかけていればすぐに出すこともできるし、見えるので助かりました。

 幸い、授業が対面式からオンラインに変更になったので、授業資料をオンライン用に変更するために、入院中は授業資料をいじっていました。入院中には何が必要か考えていたのですが、病院で言われた必要品だけではなく、自分で考えていろいろ揃えてみました。

  • ティッシュ
  • ウエットティッシュ(これは使わなかった)
  • 歯ブラシ
  • 歯磨き粉
  • 糸ようじ
  • タオル(ペーパータオルもあり使わなかった)
  • 靴下(暖かくて不要でした)
  • 汗拭きシート(シャワー入れないので利用)
  • 耳栓(これは必須ですね)
  • マスク(病院内は乾燥しているので寝ているときにも利用しました)
  • 蓋つきコップ(歯磨き用?使いませんでした)
  • 延長コード
  • 魔法ビンタイプの蓋つきコップ(以下のような物)

 私はダイソーのアウトドア売り場で購入しましたが、ふたが回して閉じられる物で、温かい物を入れてもらったり、ゴミも入らないですし、かなり重宝しました。退院してからも飲み物を入れて、ハイハイしても、カバンに入れても大丈夫だったので、退院後も利用しています。

 入院は木曜日で、手術が金曜日ということだったので、Amazonプライムの配送スピードに助けられました。近所にダイソーもあったので、細かい物を購入しました。アキレス腱断裂しただけであれば、痛みはないですし、手術後は痛みも強いし、転倒すると、再断裂のリスクもあるので、ギプスになると着られる洋服も制限されるので、太目のズボンもついでに数枚購入しておきました。

 食事の制限はないですが、病院食だと味が薄い可能性もあるので、ふりかけ、栄養補充用にプロテインバーを持っていくことにしました。痛みはでないですが、足を動かせないので、筋力が劇的に落ちていってしまうのと、むくみを予防するために、足の曲げ伸ばし、膝の曲げ伸ばし、座りながらもも上げなどの運動を積極的に行ったおかげか、手術前でもむくみは大分抑えていけました。

 両松葉杖だと、一番困るのは買物ですね。かごや荷物を持つと、松葉杖が持てないので歩けなくなりますし、買ったものを入れるのも一苦労なので、とにかくネットで購入できそうなものは全てネットで購入することにしました。後は、家族がいるので、一緒に買物をしてもらったり、子どもに買いにいってもらったり、買ってきてもらったりすることで何とかした状態ですね。食事も外食は入りにくいし、自分で運べないので、とにかく持っていく生活になりました。

アキレス腱断裂からの復活2ー術後からギプス固定まで